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「TAMRON F004 × 魚住誠一」


 

TAMRON SP90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)

このレンズスペックなどはコチラのサイトをご覧いただければわかるのでここでは省略する。

このレンズはお世辞抜きで歴史に残るぐらいいいレンズだと思います。上がりをみてもらえばわかると思うんですが、ボクの場合、90mmマクロを“90mmの単焦点レンズ”だと思って使ってます。まあ変な話、24-70mmの70mm側でも撮れるんじゃないか思われるかもしれませんが実はこのレンズは開放から素晴らしいんです。日本人はボケの話しをよくするんですが、キレイなボケの定義は特にないですよね。大きくボケるのとボケの美しさとは違う、そこは人によって考え方がマチマチですが、このレンズのf2.8は絶妙なグラデーションで見ていてなんともいえない心地よさがあります。

 

さてそれではここから魚住誠一撮りおろしカットをご覧いただこう。

 

【カット1】

まずはバストショット。モデルさんにトンネル入り口に軽く寄りかかってもらって。手前はレフで起こしてます。特に奥の道路の手前側からハイライトに抜けていくグラデーションが心地いい。もうマクロレンズと思わずに万能レンズと思ってまったく問題ない。 (f2.8 1/125 ISO400 90mm)

 

 

 

 

 

 

 

【カット2】

このカットは少しイジワルな条件で、完璧に逆光の状態を作ってますが、かなりハイライトの部分との輝度差がありますので本人が真っ暗になってしまうところをレフは使わず露出補正で起こしてます。濡れたアスファルトは思ってる以上に照り返しがキツいんですが、ハイライト部分の階調もしっかり残ってますしシャドー部もつぶれずに絶妙。カメラ本体(1DX)との相性も抜群。(f2.8 1/125 ISO1250 90mm)

 

 (現場オフショット) 

【カット3】

例えば普通の85mm単焦点とか使った場合は最短焦点距離の問題でここまでは寄れないですよね。もう1歩2歩寄りたい、そのような強い絵が撮れる。もちろん現代は高画素機を使う方が多いので、最短距離で撮ってからトリミングしましょうという考え方もボクは別に悪くないと思いますが、今みなさんが持ってるカメラのポテンシャルを最大限に活かしたいならこれを持ってグっと寄るとやはりいいかなと。ピントが合ってるところのエッジの立ち方、そして首元のボケがにじんでいく感じ、距離感は3cmとか4cmぐらいでしょうけどそこの立体感、浮き上がり方は気持ちがいいですよね。(f2.8 1/125 ISO400 90mm)

 

 

  

【カット4】

こちらのカットはガラス越し。あと1枚インパクトのある絵がほしいなと思った時にこういうので逃げられます。鼻とか口をガラスに近づけてもらうとモデルさんの吐息で少しガラスが曇りますよね、その感じがまた距離感が詰まった雰囲気を演出できます。またガラスを1枚カマすことで当然コントラストは落ちます。例えば天気がいい日みたいなコントラストが高く写るような時にこういうのを使うと必然的に落ちますし後処理でのコントラスト調整とは違った独特な雰囲気を作り出せます。(f2.8 1/125 ISO800 90mm)

 

 (現場オフショット) 
 
 
TAMRON SP90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)

http://www.tamron.co.jp/lineup/f004/index.html

モデル:萌木七海
http://ameblo.jp/moegi-nanami/

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