林:台湾には若い写真家や写真愛好家にとってのこんなに素晴らしい企画イベントや展示会場がまだあまりありません。とても羨ましいですし、これに参加できたことを嬉しく思います。
魚:ありがとうございます。林先生のスタイルは日本人の感覚ではないモノですし実は忘れてしまっているのかもしれません。”写真を撮るコトはこういうコトです”と先頭が示す。そこに意味があるし継承していくコトが大切ですよね。
林:ボクが日本に来た理由のひとつがそこにあります。本当は来日するのを少しためらっていた時期がありまして。おおよそ作品の予想が想像できていましたしボクが伝えたいコトとみんなの作風があまりにも違いすぎるのではないかと。ただ私の妻が「行きたくないところに行くのが伝道師の役目」と背中を押してくれました(笑)
魚:では奥さんに感謝ですね(笑)
林:みなさんには今回台湾と日本の写真文化交流ができる機会を与えていただいてとても感謝しています。台湾と日本が密接な関係を持っているコトを再確認しましたしボクは台湾に帰って多くの生徒たちに感じたコトを伝える役目を担っていますから。
魚:我々が今度10月末から台湾に行って”ポートレート専科台湾“を開催します。今度は台湾の出展者が増えるのでとても楽しみにしてますし、逆の立場でボクらが彼らの作品を見て影響を受ける番です。
1955 年台湾台南県生まれ,台湾の代表的なポートレート写真家。1969年撮影活動開始。「goldenimage」撮影スタジオ、「光のこども」撮影協会の創立者、台湾新北市芸術ポートレート撮影学院院長、「fotosoft写真芸術学院」「文化大学研修部ポートレート高級クラス」専任講師。
*1 欲火重生
「凤凰涅槃 浴火重生」中国のことわざ。Phoenix(不死鳥)が500年生きたら一度自ら火に飛び込んで火の中から若かりし再生(再び生かすこと)することを言う。後半の「浴火重生」は火を浴びて再生(再び生かすこと)することの意ですが、林聲氏は火を浴びる”浴“→欲望の”欲“に変えた造語を使用している。つまり火から再び生かす→”欲望に洗練されて再び生かす”という意。
【ポートレート専科台湾開催】
日程:2013年10月22日(火)~11月3日(日) 月曜定休
時間:11:00-18:00
場所:微当代littleMOCA
住所:台北市大同区承徳路1段41巷17号1F (寄り駅MRT中山駅もしくは台北駅)
電話:(+886)02-2559-8172
詳細はポートレート専科公式HPをご覧ください。