ポートレート専科-2013-に台湾より参戦いただいた林聲氏。台湾では知らない人はいない偉大なカメラマンだ。彼の持つ独特の世界感と作風はどことなくポートレート=人間の喜びを感じる。写真を撮る意味とはなにか。そこに彼の信念が垣間みれる。
魚:林先生は初来日ということで。まだ来日されて間もないですが、日本はどうですか?
林:まだ2日目でホテルと会場以外どこにも行けてません。これから時間があるので少し街を歩いてみたいと思います。昨日のオープニングパーティー後に渋谷のビックカメラへ買い物に行ったぐらいですかね(笑)日本の店員さんはとてもサービスがよいのが印象的です。どなたかオープニングパーティーでオリンパスOM-Dを持っていらっしゃる方がいて「コレいいよ!」って勧められたので即購入しました。
魚:その方はオリンパスの広報ですね(笑)
林:!!
魚:林先生が今回出展した作品テーマについて少しお伺いしたいのですが。
林:タイトルは「欲火重生」*1。左より1枚目+2枚目で3枚目となる。私の作品というよりは”神”が与えた作品。
魚:メッセージは伝わっていると思いますよ。林先生にとってポートレートとは何ですか?
林:おおげさかもしれませんが神が創った人間の美を伝える役目であり続けたいと思っています。例えば性の関係も実は神聖且つ純潔であり永遠だと思っています。そしてその性の中で永遠の親密、本当の自由、確かな幸せを伝えていきたいと考えています。
魚:ポートレートとは日本では”女性”というイメージもありますが、世界のスタンダードからすると意味合いが違いますからね。
魚:今年の参加作品を見て頂いてどういう印象ですか?
林:80%は性的表現の作品ですが、結構男性目線が多いなと感じました。「覗く」と「覗かれる」の関係性の作品が多かった印象です。でもみなさん写真が好きだというコトは伝わってきましたよ。
魚:林先生が普段台湾で行なっている活動と違う世界だと思いますので少しビックリされていると思います。
林:そうですね。でも今回台湾で魚住先生とオーディション(台湾枠)を行ないましたがボクは魚住先生の意見とほぼ同じでしたよ。
魚:台湾のオーディションはかなりレベルが高くてビックリしました。しっかりとしたテーマと何を伝えたいかがみんなハッキリとしてましたし。ボクらはまだまだ勉強しなくてはならないコトがたくさんあるなと実感してます。そういう意味で日本人は台湾の方々の作品に影響されるでしょうし台湾の方々にも日本の作品は影響されると思います。これからお互いが相まって必ずおもしろい化学反応が起こるんじゃないかと。