特集

「松田忠雄 × 魚住誠一」


■南明奈写真展が生み出した新しいカタチ

:先日「南明奈写真展」をやられていましたが、ギャラリーとカメラマンとグラビアアイドルの3つをひとつのパッケージとして新しいカタチを生み出したと思うんですが。それこそ松田さんが昔作った「composition (コンポジション)」と同じようなコトをやったんだなって。
:十年に一回、なんかやらないと(笑)
:ターゲットやコンセプトも決まってるし、なにより一番ファンが喜ぶコトをしっかりやれてるなって。
:セオリーを壊したいって願望はありますね。写真を購入できるっていう行為をみんなに経験してもらいたかったですし。
:あの場所に行って「あれ?写真買えるんだ」って思ったお客さんもいたと思うんですよね。
:まさにそのとおり(笑)
:自分がいいと思う写真と売れる写真って違いましたよね?
そうなんですよ、でもそれが自分の中でリサーチができたっていうのは大きいですね。この写真展の前に「杉原杏璃写真展」をやったんですが、そこでの感触を次に活かしたって感じです。
:自分のエゴで写真展をやるって人もいるけどちゃんとお客さんの目線に立つことができてましたし、エンターテイメントとして総合的にボクはすごいなって。コンセプトを決めて、形を作り出して、宣伝をして、写真展をやって、お客さんにたくさん来てもらって、商品を買ってもらって、この流れを新しく確立しようとしてるコト、そしてそれを自分で実行したことに刺激を受けました。「やりたい」と「やる」では雲泥の差がありますから。
:いや、まだまだですけどね。でもグラビアカメラマンってみんなめちゃくちゃ写真上手いんですよ、ホントに。「この写真最高ですね!」って写真の知識あるお客さんがあれこれと褒めてくれたりしたんですが、それぐらいのクオリティで普段雑誌などの写真も出してるんです。でもそれを目にする機会のない人たちは世の中にはたくさんいるっていう現実も知ることができたんです。パッケージを変えるだけでかっこよく見える、そういう意味ではグラビアカメラマンたちに向けての裏メッセージもあったんです。

 

 

松田忠雄 (まつだただお)
東京出身。スタジオアシスタント、フリーアシスタントを経験後、1992年、渡辺雪三郎著「MODE」にてPhotographer としてデビュー。1997年松田忠雄事務所開設。 ファッション、グラビア、音楽、ドキュメント等、人物写真全般にわたり活動中。雑誌媒体を活動の中心に 写真集や CD、WEBコンテンツ等幅広く作品を発表し続けている。近年はあたためてきた動画映像をWEB媒体通じて現在多数発表中。2011年 よりPhotographer集団[sharaku]とともに写真展を開催、本年も4タイトルの写真展を開催予定。 

  

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