特集

「常盤響 × 魚住誠一」


 

 ■カメラマンへ発注する側だった

:もちろん当初は自分がカメラマンだと思ってもなかったし、ピントがボケてようが、やたら写真がアンダーだろうがデザインとしては逆にありだったし、文字を乗せることが前提だったから。カメラマンに発注する時に「これぐらいピントあわない感じで」とか「レンズを半分水につけて撮ってもらえないですかね?」なんてお願いできないじゃないですか(笑)やってみたいけど頼めない、そういうのは自分できましたよ(笑)
:なるほど。
:周りでカメラマン目指してるとかまだアシスタントから抜け出せないとかいますけど、自分がその人に学んだほうがスキル的にいいのであればそれでもいいけど、何も考えないでとりあえずスタジオ入ってアシスタント付いてとかいう人、それってキミの作風とは違わない?とか思いますね。なんか旅に出てコンデジで撮ってる作品とか良かったのに、帰ってきてそれをもう少ししっかりやりたいと思ってライティングとか学んで、それでつまらない写真になる人とかもいるじゃないですか。ってことは、その人はシステムやプロセスのコトは考えてるけど自分のコトはあんまり考えてないのかなと。どっちの道が正しいのかっていうのは自分のコトを考えて判断しなくてはならないですし。

■ポートレート専科のパワー

:まもなくポートレート専科-2013-のオーディションが始まりますが、期待するコトはなんですか?
:その場では感想や批評はしますけど、どんな人であっても毎回刺激がありますよ。そもそもボクらだってお金払ってやってるわけですから、もっと強い刺激をくれ!って感じです(笑)なにが本当にしたいのかとかオリジナリティとか、無茶苦茶すればオリジナリティってわけでもないですし。人だからみんな褒められたくなるしいい評価をもらいたいのはわかりますが、そういうのはもったいないと思うんですよね、置きにきてしまったみたいな。そもそもバクチみたいなモノなのでホームランか三振か、負けても気持ちよかったぐらいの。
:学校の成績とは違うからね。
:これから撮っていく中でなんらかの影響を受けてほしいです。プラスでもマイナスでもどっちかになれば嬉しいですけど、なんでもないゼロみたいなのはもったいないと思うんですよね。
:採点は全員の点数制ですから(笑)
:ボクが最高だと思っても他の方が点数入れなければ落ちてしまいますので。
:「今年はこれが撮れたので見てください」っていうことではなく”なにをしたいか”を伝えてほしい。
:ブックを持ってきてプレゼンしてもらいますが、ボクの場合はそのブックを見て”展示してるのが目に浮かぶ”ようなのはいいと思います。ブックの中で完成していて、その写真を評価してくださいというよりは、写真がダメでも「これをこういう風に展示したいんです」とか。ブックと展示がまだ結びついてない方もいらっしゃると思いますがブックで見てよかったのに展示でいまいちだなってのもあるじゃないですか。またそこは違うスキルだから、そこも考えて撮り始めたほうがいいと思いますね。バシバシ写真撮りました、この展示スペース余っちゃったからここに並べよう、では寂しいですよね。
:とても重要ですね。
:最終形態が展示だとわかってるわけですよね、そしたら初めから考えていてしかるべきじゃないかなと。
:一緒に展示するためにオーディションしてるわけですから。
:展示になると、その写真力の差よりも展示に対してどれだけ向かいあってるかが出ると思うんですよ。いい写真かもしれないけど、なんか発表会みたいな。正直オーディションの時あまり評価してなかった方が、展示の見せ方うまいじゃん!みたいなのもありますし(笑)逆にそれを見越してオーディション来てくれていた方だったらボクがホントすいません、ですけどね。
:どれだけ勉強してきたかがハッキリ出ちゃいますから。

 

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