特集

「黃子佼 × 魚住誠一」


 

魚住誠一主催の合同写真展「ポートレート専科」に今年台湾からの招待フォトグラファーとして参加していただ
いた黃子佼 (a.k.a.MICKEY)さんとのスペシャル対談。

 

■ “黃子佼” → “魚住誠一

M:今回はポートレート専科の特別推薦枠として参加させていただきましたが、なにか作品についてアドバイスはありますか?

魚:非常におもしろいです。MICKEYさんの作品は何をやりたいか表現したいかがシンプルでわかりやすい。

M:ありがとうございます。遠慮せずご意見をおっしゃってくださいね。

魚:あのスタイルで作品をドンドン生み出していってもらいたいです。

M:ポートレート専科も今年で6回目ですよね、今回は海外(台湾)からの参加者をメンバーに入れたということで非常に珍しいと思うのですが、主催者としてどういう考えでこの写真展を拡大しようと考えているのですか?

魚:毎年開催するたびに日本も写真のテイストが変わってきてるんです。今年は見ていただいたとおりですが、展示者のレベルがかなり上がってきています。ボクは台湾がとても好きで、まずアジアへ進出する第一歩として台湾を起点にと考えていました。我々ができること、それは写真を通して恩返しがしたいなと。ですのでこれからもずっとお友達でいてくださいね(笑)

M:実はオープニングパーティの時もみなさんが台湾のことを褒めていただいて…あの震災から1年。台湾として日本に対してできるとこをしただけなんです。

 

M:また、の巨大な写真展をやるきっかけはなんですか?

魚:ボクは元々バンドをやっていて、実は今もやってるんですが…(笑)

M:えー(笑)

魚:日本では夏休みにロックフェスティバルをたくさんやっていて、それを音楽ではなく写真でできないかなとずっと思っていたんです。毎年フォトフェスティバルとして日本全国から渋谷に集結するような…プロアマ問わず写真談義もできるじゃないですか。

M:なるほど。日本のポートレート作品を見ているとみなさん作品の中に流れる空気の透明感がとても印象的です。お気づきでしょうかね、我々から見るとそういう感じが伝わります。なにか秘訣はあるんでしょうか。

魚:でもボクたちから見ると台湾の方々の作品は台湾の独特のスタイルを感じますよ。

M:意図的にそういうふうに撮ってるんじゃなくて、撮っていたらこうなったということですか?

魚:うーん、普通に撮ってます(笑)

M:おかしいなー(笑)毎年この写真展は新しい参加者を選抜してますよね?オーディションの判断基準はなんですか?

魚:この写真展はコンテストをやってるわけではなくて、カメラマンがカメラマンを面接/オーディションして、その人が何を撮りたいのかを見た上で一緒にやりたい人を選んでます。テクニックはみてません。写真を人に見せる=コンテストではないですから。だからMICKEYさんの作品は日本人とは違うところで何を表現したいかがわかりやすく入ってきます。だから日本と台湾でコラボすればきっとおもしろい世界ができあがると思います。

M:まずは10月の台湾での展示ですね、ぜひ宜しくお願いします。

 

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